オンプレからAWSへ — 失敗しないクラウド移行プレイブック
クラウド移行プロジェクトの成功率は、業界調査によれば30〜40%程度と言われています。残りの60%以上は予算超過・期間延伸・期待効果未達のいずれかに陥ります。本記事では、当社が30件以上の移行プロジェクトを通じて確立したプレイブックを公開します。
ステップ1: 6Rの分類
AWSが提唱する6R(Retire、Retain、Rehost、Replatform、Repurchase、Refactor)に基づき、全システムを分類することから始めます。とくに「Retire(廃止)」を最初に決めるのが重要です。使われていないシステムを移行するほど無駄なことはありません。
ステップ2: ランディングゾーンの設計
AWS Control Tower / Organizationsを使ったマルチアカウント戦略を最初に設計します。本番・ステージング・サンドボックスの分離、SCPによるガードレール、Identity Centerでの権限統制が初期段階で必須です。
ステップ3: コスト最適化を最初から組み込む
リザーブドインスタンス・Savings Plansの計画的購入、Auto Scaling、ストレージライフサイクル、Cost Anomaly Detectionは「移行が落ち着いてから」ではなく初期から仕込むべきです。後付けは漏れを生みます。
ステップ4: 観測性の標準化
CloudWatch + X-Ray + OpenTelemetryで、メトリクス・ログ・トレースの3軸を最初から統一します。Datadog/New Relicのようなマネージドサービスを併用するかも、移行計画段階で決定します。
まとめ
クラウド移行は技術プロジェクトであると同時に、組織変革プロジェクトでもあります。当社では技術支援だけでなく、運用組織の整備・SREプラクティスの導入までワンストップで支援しております。